マンション管理での怒りをプラスにかえる思考法

怒りを後悔する人

こんにちは、マンション管理クリニックの石井です。
今回は、日頃の活動から 思うことなどをご紹介いたします。

マンション管理組合の理事会や総会、マンション管理会社、他の居住者など
その言動や態度に・・・イライライ・不愉快・キレそう・・・
もう、血圧もウナギ昇りにあがりっぱなし
何故か、、特に最近は怒りっぽくなった……。
そう感じていることは多いのではないでしょうか。
特に多数で集い住まうマンション生活ともなれば、「十人十色」・・・いやいや
「住人十色」の価値観があるのが普通です。

それでも、いかに相手に非があろうとも、相手を怒鳴り飛ばしたとたん、
人間関係を悪くしたばかりでなく、マンション内、理事会の場、総会の場の
周りのすべての雰囲気までおかしくしてしまうこともあります。
あとで落ち着いてから「怒らなければ良かった」と思う以上に
「なんであんなに怒ってしまったのか」と感じることもあるのではないでしょうか。


残念なことに、人は年齢と共に「怒りやすくなる」傾向にあるといいます。

怒りをはじめとする感情をコントロールする前頭前野の機能は30歳をピークに
徐々に落ち始め、60歳ともなれば、6歳児とほぼ一緒という説もあります。
あの6歳の子どもの泣いたり怒ったりの抑制のなさが、大人と思っていた自分の身にも!
考えてみるとちょっと怖くなるほどです。
しかもその6歳並みの感情を、合意が何より必要な管理組合の理事会でぶつけ合っていたら
これはもう、自分自身の後悔より先に、マンション管理組合全体へのデメリットかも。。。
ここは、何としても、こうした感情をコントロールする技術を身につけるべきでしょう。
ひつとの例ですが、1970年代にアメリカで始まった、心理トレーニング法があります。
アンガーマネジメントと呼ばれるものです。
もともと、感情に任せた怒りでこうむる不利益から、本人はもとより、
その人材によって利益を得ようとしていた会社を守る、という
実に合理的な考え方から出来上がったもので、スポーツ選手が怒りによって
反則したり退場したりすることでチームに不利益をもたらすことなく、
最高のパフォーマンスを発揮するための技術としても重用されたともいわれています。
あのテニスのフェデラーもアンガーマネジメントによって成功したと聞いています。
誤解のないよう確認しますと、「アンガーマネジメント」とは、

「怒らなくなる」ことではありません。
「アンガーマネジメント」=怒りの感情をマネジメントする、とは
「怒りと上手に付き合う」ことを意味しています。

つまり同じだけ怒りの感情は体内に発生しますが、この扱い方を変えるということ。
それがちょっとした技術によって可能である、ということです。
考えてみれば怒りをコントロールすることで、スポーツマンでなくとも、
意見がぶつかる理事会などでも、以下のような利益を得ることができます。

・我を忘れ、失態を演じたり、醜態をさらさないですみます
・理事会でイライラせずに効率的に議案を検討することができます
・そして何より怒りにまかせた行動で信頼を失わなくてすみます

また、記憶に新しい青色発光ダイオードでノーベル賞を受賞した中村氏は、
会社への「怒り」を力として研究を進めてきた、とはっきり発言しています。
つまり怒りは考え方によっては、行動を支える燃料にも転化することができるわけです。
ではどうすれば怒りをマネジメントできるのでしょう。
ここでは、すぐにでも実行できる方法をいくつかご紹介したいと思います。


「怒りの6秒間」を乗り切る

あの噴火のような「怒り」の感情のピークはたった6秒間しかない、といわれています。
つまり「怒り爆発!」のほとんどは、この6秒間以内に怒っているわけです。
ということは、この6秒間だけを乗り切ることができれば、
怒りを増加させることなく、理性的な対応も可能になります。
ではどんな対処法が可能なのでしょうか。「怒りの6秒間」とは、
いわゆる頭が真っ白!な状態。ここで冷静に何かをやる、
というような方法はあまり入り込む余地はありません。
できることは本当に単純なことです。

怒っている人 例えば、

・6秒数える
・目の前のものを細かく観察する
・深呼吸する
・青空や海などを思い浮かべる

といった方法です。この中で自分に合ったものを、
とにかく「何も考えずに」カチンと来た時、溜まった不満が爆発しそうな時に行います。
まだまだ!と思ったらもう一度。


「怒り」から逃げる

怒りは、沸騰するお湯のように、ちょっと差し水(6秒数える等)で
収まったかのように見えても、またしばらくすると沸騰してきたりもします。
こんな場合、とにかく一度スイッチを切って、とにかく時間をあけることが必要です。

・とにかくこれ(怒りの原因・相手)について考えるのをやめる
・自宅に帰ってから再び考えると決めて、今は思考停止する
と無理やりにでも気持ちを切り替えます。
この方法をとることで、事態、自分が客観視でき、
うまくすれば「なんで怒っていたのか」さえ不思議に思うことができます。
「たまにはこういうこともある。あとで考えよ!」
をキーワードに持っていくのも良いでしょう。

 

非常識を身につける

怒りの感情とは、自分を守るための攻撃の行動、といわれることがあります。
つまり自分の常識や価値観、ルールに合わない出来事や発言に対しての反発です。
例えば、いつも買っていた商品が今日に限って売り切れ、といった事態。
これに残念さより先に怒りを感じる場合があるのも、
自分のこだわり(ダンドリ)が裏切られたがゆえ、と捉えることもできます。
そこで怒りをマネジメントするトレーニングとして
「いつもと違うことをわざとする」ということが有効といわれています。
「いつもと違うものを食べる」「違う道を歩く」「違う製品を使ってみる」
ということを意識的に繰り返すことで、怒りのもととなる
不必要な「こだわり」がなくなってくるといわれています。

「Do One Thing Different(いつもと違うことを1つする)」というトレーニング法です。
以上、いくつかのすぐに実行できるアンガーマネジメントのテクニックをご紹介しました。
人の怒りというものは当たり前ですが人類共通にして永遠の課題のようで、
このアンガーマネジメントのテクニックについても、上記以外、何十もの方法が存在し、
多くの書籍も出されています。

その中でたった一つでも皆さんの感情に合った方法を見つけることができれば、
明日からの会社生活が大きく変化するかもしれません。血圧にも良いですし。

 

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