タワーマンションで初採用! 避難計画に新たな流れ

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9月1日の防災の日も近づいてまいりました。
そこで今回、マンション管理クリニックのブログでご紹介する話題はこちら

マンションに初採用! 非常用エレベーターで避難計画

火災や地震の発生の際には高層建築物のエレベーターは自動的に避難階や最寄り階に停止し、避難には利用することができないとされています。
タワーマンションの高層階であっても避難には階段を利用することが大原則。しかし、居住者に何れは高齢者が増えて、階段を使って何十階も降りて避難することが難しい状況がやってきます。

日本初、分譲マンションで非常用エレベーターを利用する防災対策を策定したタワーマンションは、大阪市の中心部・中之島地区に誕生する三菱地所レジデンスなどが手がける「ザ・パークハウス 中之島タワー」。55階建て・総戸数894戸の大型プロジェクトで、2017年秋の竣工を予定しているとのこと。

各階に設けた一時避難エリアへの『水平避難』と、非常用エレベーター利用を含めた『垂直避難』の構成となっていて一定の基準を満たす場合に限り、消防隊到着までの間に管理スタッフなど自衛消防隊による非常用エレベーターを利用した避難誘導が可能となるのです。東京消防庁が2013年に発表した『高層建築物等における歩行困難者等に係る避難安全対策』に準じるもので、建築防災計画評定で防災評定委員会の承認を得て設計に盛り込むことができハード面に加えて、避難誘導などのソフト面の計画も評価されているとのこと。

 

非常用ELV避難

非常用エレベータ避難経路イメージ

【画像2】水平・垂直避難経路のイメージ(出典:竹中工務店)

タワーマンションやオフィスビルなど地上31m以上の高層建築物には、建築基準法によって非常用エレベーターの設置が義務づけられている。常用エレベーターとして平常時にも利用されているケースも多いが、探してみると定員などを記載したプレートに「非常用エレベーター」と赤い文字が書かれているはず。
今までは、火災時に利用できるのは消火・救出活動にあたる消防隊員のみで、住民の避難などは利用できないとされていた。はしご車も届かないような高層階へ消防隊が迅速に展開するための防災設備であり、非常用電源の確保や難燃性設計など厳しい基準をクリアしたものが非常用エレベーターとなる。
今回の計画は、一定の基準をクリアすることで歩行困難者等の避難に非常用エレベーターの活用を可能とし、歩行困難者等の早期避難を実現させることを目指す、“避難のバリアフリー化”とも呼べそうな計画です。住居内や公共スペースのバリアフリー対策はかなり進んできたが、緊急時の避難計画においてはまだまだ十分ではない。その隙間をカバーするための方策のひとつだといえ資産価値の向上にも貢献するものでしょう。
スーモジャーナルから一部引用

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